【演説内容】
こんにちは。こちらは公明党です。
私は地元の区議会議員の関根ともこです。
この10月は「ピンクリボン」運動月間で、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進することを目的として、このように街頭で演説をさせていただいております。
「ピンクリボン」は女性の8人に1人が乳がんになるアメリカで生まれました。リボンに思いを込めて、現在ではこのリボンが世界共通のシンボルマークとなり世界規模の啓発キャンペーンとして「ピンクリボン」運動と呼ばれております。
本日は、江東区の皆様に、この「ピンクリボン」運動を区議会公明党の女性議員・佐竹としこ議員、高村きよみ議員、そして私の3人で
区民の皆様にお話をさせて頂き、乳がんの早期検診によって、お一人でも助かるようにとの思いでお訴えをさせていただきますので、しばらくの間、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
皆様も既にご存知の通り、日本では2人に1人が癌になると言われております。癌で亡くなる人が国内では年間36万人を超えています。江東区でも毎年、1,000人以上の方が亡くなられております。 公明党は2006年に、当時浜四津としこ代表を中心に「がん対策基本法」を主導し、はじめて「がん対策基本計画」が策定され国の方針が決まり国会で制定されました。そして公明党は今日までがん検診率の向上を目指して参りがん対策を推進して来ました。
そうした国の方針を受けて、本区、江東区においても、「江東区がん対策推進計画」がつくられ、「がんを予防し、がんの早期発見・早期治療を進めて、たとえがんになっても安心して暮らせる街・江東区」という理念が掲げられております。けれども、先ほども申し上げましたが、江東区では、毎年1,000人を超える方々ががんで亡くなっております。
調べてみると、本区でのがん患者数は、男性は1位が胃がん次に肺がんそして大腸がん。女性は、乳がんが一番多く、次に大腸がん、そして、胃がんという順番です。本区では、乳がんで亡くなる方は、50人を超えております。
令和元年度、昨年度ですが本区では、区からのご案内での乳がんの検診受診率は、17,4%でした。低い検診率です。そして今年度は、40歳以上の対象者8万5千人に、このようなグリーンの封筒にお知らせと検診のクーポン券を区でお送り致しました。今回は、受診率を20%と見込んでいるということでした。
東京都では、50%の検診率を目指しております。本区では、このような(緑の封筒)ご案内の対象外の方も検診されており、その方々を含めましても、昨年度の乳がんの検診率は、26、7%でした。
江東区では、検診に於いて胃がん検診においては、内視鏡検査を導入し受診シールの効果もあって受診者がふえております。肺がん検診於いても個別通知により呼びかけを行ったところ、受診者が増えました。女性特有のがんに於いても、子宮頸がんと乳がんの検診無料クーポンを配布することで検診率が上昇いたしました。
そして、乳がんについては、40歳以上の皆様に、このようなグリーンの封筒で個別に受診のクーポン券を送付しています。マンモグラフィーでの受診が施されており、乳房専用のX線撮影装置を使用し、しこりの影や石灰化を写し出します。メリットとしては、早期に乳がんが発見できますので、皆様、是非、受診してみて下さい。2年に一回の受診となっているクーポン券が今年届いていない方や、何らかの理由で受診できなかったという方は、申し出をしていただくと、受診券を再発行して頂けます。そして受診していただけますので、是非検診をしていただきたいと思います。
40代以降の乳がんの罹患率は、上昇傾向にあります。
なぜ癌になるのかは、未だ原因は解明されておりませんが、日本の女性の場合、乳がんは、30代後半から増加しはじめ40代後半には、乳がんの罹患率がピークになるというデータがあります。ですから、40代~50代は注意が必要とも言われております。
最近では、60代も増えてきております。
やはり、がん対策では早期発見が大事です。
思い起こせば私も「がん対策基本法」が制定された2006年に検診を受けて乳がんの疑いがあると診断されました。
女性の乳房は、乳腺と乳管によってつくられております。
この乳腺や乳管に悪性の腫瘍が出来てしまうのが乳がんです。多くの場合、母乳を乳頭まで運ぶ乳管から発生します。
私の場合は、乳腺に腫瘍の疑いがありました。有明癌センターへの紹介状を渡され受診したところ、まだ小さいため、時間経過が必要とのことで、指定された半年後に再度診察に行ったところ消えて無くなっているということでホットした経験がございます。
○ご家族で乳がんや卵巣がんにかかった人がいらっしゃる方。
○閉経が遅かった方(55歳以上)○初産が30歳以上又は出産の経験がない方
○閉経後の肥満が気になる方
は、是非、早期の検診をしていただければと思います。
乳がんは、日本人女性がかかる割合ががんの中で最も高く年々増加しています。
全国では、毎年9万人以上の方が新たに乳がんにかかっていると言われており、割合的には、9人に一人ということです。
では、予防はできるのかというと、予防方法は残念ながらありませんが、脂肪の多い食事を避けたり、飲酒については、日本酒1合位が適量と言われていて、たばこは吸わない。豆腐・納豆などの大豆食品などバランス良く摂取するのが良いとも言われています。
先ほども申し上げましたが、公明党の提案で、女性特有のがん検診の無料クーポン券の配布が実現し、マンモグラフィーの検査が出来るようになり、さらに、受診されていない方への再度受診を勧めるコール・リコールが推奨され、国では、それまで2割だった受診率が4割上昇しました。本区に於きましても、40歳以上の方に受診券が配布されております。けれども、そのクーポン券を活用できなかった方へ、検診を受けていない方へ、再度受診を勧めるコール・リコールを実施するよう私は、議会で提案いたしました。
その結果、区では、手紙や電話で受診を呼び掛けるようになりました。しかしながら、区のクーポン券以外の検診受信者を入れても
受診率は、ここ数年横ばいで、都の目標である受診率50%に対して26%。まだまだ低い状況です。
この10月ですが、本区では区役所でもがん受診啓発の展示を10月上旬に行い、今も2階の待合フロアのTV画面で啓発を実施しておりますので区役所にお越しの際はぜひご覧ください。
今はコロナ禍でなかなか病院へ行きたくないという方も多い訳ですが、病院では感染防止対策が徹底されておりますので安心です。また、皆様の中には、癌にならないから大丈夫という楽天的な方もいらっしゃいますし、また周りに心配をかけたくないという日本人特有の心境から我慢してしまう方もいらっしゃると思いますが、ぜひ皆様体調の良い時に受診に行ってきてください。がんは早期発見・早期治療によって治せる病気へと変わりつつあります。皆様には是非ともがん検診を受けて頂きたいと思います。
最後になりますが、
公明党は今後も皆様の命を守り健康を守り、そして生活を守り抜く為にこれからもがん対策の更なる拡充に取り組んで参ります。
今日のピンクリボン運動で、一人でも多く方が早期発見のための検診を受診していただけるよう願って終わります。
本日はご清聴頂き誠に有り難うございました。